【幼稚園教諭が解説】子どもの遊び「じゃんけん」の本質と心の育ち☆


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こんにちはくるみ先生です!今回の記事のテーマは「じゃんけんの本質」遊びで育つ心情についてです。
じゃんけんって全国共通の遊びですよね♫老若男女、「最初はグー・・・」といえば反射的にその後に掛け声が続くもの。方言や作法は地域によって様々ですが、立派な伝承遊びです。
そんなみんな知ってるじゃんけんがどのように伝わって、どんな本質が子どもの育ちの中に備わっていくのかということを解析していきたいと思います。

 

【じゃんけんってどうやって覚えるの?】
じゃんけんってもちろん誰でも最初からできる訳ではありません。
子どものじゃんけんについて理解するためには、まず私たち大人が認知しているような「ゲーム性・遊びの要素」という概念を一旦置いた考え方をしなくてはなりません。

 

じゃんけんをするためにはまず、「グー・チョキ・パー」の動作を行うための手先の器用さが必要となります。乳児期の室内遊びの中で「手先を細かく使う遊び」というのを取り入れていきます。知育玩具を導入している園は効率良く年齢に合わせた支援を行うことができますが、工夫次第です。

 

例えば、ボタンを掛ける遊び道具だったり、洗濯バサミを繋げてヘビを作ったり、もっと言えば「玩具を扱う」という行為そのものが手先の運動になります。介護やデイサービスの現場でもじゃんけんを応用したレクリエーションはよく行われています。

 

じゃんけんの始まりはまずここから!
「ぐー・ちょき・ぱー」が出来て初めてじゃんけんという遊びに取り組めるのです。

では次に、みなさんは「じゃんけん」ってどんな時にしますか?
また、「じゃんけん」で勝ったり負けたりするとどんな気持ちになりますか?

これが「じゃんけん」の本質を理解する根本になります!

大人でいう「じゃんけん」=物事を平等に決める方法として用いる。
ことがおおいですよね♫
勝ったら嬉しいし、負けたら悔しい遊びがじゃんけん遊びです。

先生はこのことをゆっくりと噛み砕いて伝えて(伝承して)いくんです。

 

 

子どもにじゃんけんを教えるときは、

何か物事を決めるために「じゃんけん」を行う必要はありません。普通のじゃんけんのルールを用いて掛け声に合わせてじゃんけんできたら「ただただ勝って喜ぶ」「ただただ負けて悔しがる」ママパパの姿を何度も繰り返し子どもに見せるだけです。子どもはママパパの反応を面白がって何度も何度も繰り返します。

子どもにとっては最初はルールがわからないので、自分が勝っても負けても無反応を示します。
これがじゃんけんのルールを覚える前の子どもの特徴的な姿です。
当たり前と言えば当たり前ですね。笑

唯一ポイントと言えば
じゃんけんの特徴である三竦(さんすく)みの関係を言葉や理屈で教えるのではなく、表情や大人の反応で示していくことで十分伝わります。私が子どもと小さなじゃんけんするときは「今のはパーが勝ちだよ♫」と勝ちの手をあえて教えたりする言葉がけをします。また、動作で示す事もします。




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☆グーvsパーの場合
私がパーで相手のグーを大きく包み込む。
私がグーで相手のパーから「わぁ〜、助けて〜」と言って逃げようとする動作をする。

☆パーvsチョキの場合
私がチョキで相手のパーをちょきちょき切る動作をする。
私がパーで相手のチョキのちょきちょきを嫌がるように「ちょきちょきしないでね」と声掛けをする。

☆チョキvsグーの場合
私がグーで相手のチョキの指の間にグーの手を差し込み強さをアピールする。
私がチョキで相手のグーを切ろうとして「とほほ、、」と残念がる。

 

 

このように「勝ち・負け」のニュアンスを、子どもに分かりやすい言葉やジェスチャーでアプローチすることで、「じゃんけん」のルール性というのは身についていきます。何より、ママパパ先生のリアクションというのに子どもはとても喜びますから、一生懸命喜んだり悔しがったりしてあげて下さい。

 

 

【じゃんけんの本質】
では「じゃんけん」のルールが理解できたところで次はいよいよじゃんけんの本質についてです。
この記事の始めにも綴りましたが、じゃんけんの本質は「誰もが皆平等という解釈」にあります。
私にとってじゃんけんとは「いかにして自分の負けを受け入れる遊びか」というところがポイントになってきます。
ただのじゃんけんがどうして全員平等平和的解決絶対神様の言う通りになるかというと、、、
じゃんけんの参加者がただただ「しょうがないと思って自分を納得させることができる」からなんです。

今の時代を例にあげるなら、自分の意思でマスクの着用を拒む人もいます。なかなか全員が同じ気持ちや方向性でルールに従おうとすることなどありません。でもじゃんけんで負けたら「割り勘の食事でも少し多めに払う事を納得しませんか?」

実はじゃんけんって「負けた自分の心に、いかに折り合いをつけて納得できるか」という心情をコントロールする難しい本質があるんです。

 

 

例)ママパパが子どもに対してこんな言葉がけをしました。その内容をご覧ください。

 

ママ「じゃあ、じゃんけんに勝ったらこのおやつ2個食べていいよ

この青色の文字をご覧ください。
これは子どもの視点です。子どもの耳はね、とっても都合よくできているんですね!笑
勝ったらおやつ2個食べられるというので、負けた時のことを全く気にしていないんです。
そんな子が万が一にもじゃんけんに負けてしまったら、、、そりゃあ、気持ちが抑えきれずに泣いたり暴れたりしますよねwその子の性格にもよりますが。
でもそう言う子は、じゃんけんの本質から自然に我慢するということを覚えていくんです。




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でもね!こんなママパパは失敗します!!
「じゃんけんに負けても勝った時と同等の成果を与えてしまう」
「明らかに後出しをしてじゃんけんに負けてあげる」

 

これがなぜ失敗と言い切れるかというと、
「幼稚園・保育園・学校・社会の人たちはその個人のために何度もじゃんけんなどしてくれませんし、ずるをして勝つことを許してなどくれません」
この意味が理解できるのであれば、じゃんけんに負けた我が子に何を与えるべきかしっかりと考えて判断しなくてはなりません。

先生たちは年齢や遊び、その子の心の成長や反応に合わせて、じゃんけんを2回戦行なったりすることもありますが、一番大事なのは「何を得るかと言うこと」です。
鬼ごっこの鬼決めじゃんけんで負けて鬼になってしょんぼりしている子も、先生が一生懸命遊びに参加して遊びが楽しい展開になると、「鬼役も楽しいな」って結果的に思ってもらえます。その辺りも個人の性格を見抜きながら言葉をや判断を選んでいくんです。

じゃんけんって実は遊びやルールの単純さからは想像できない心の育ちがあるんです。周りの人が、じゃんけんを当たり前に平等と思う感覚があるるからこそ、勝ち負けで殴り合いの喧嘩にならず、折り合いをつける心情が育つんです。
私は保育のじゃんけんの場面で一番苦手なのは「じゃんけんで私が勝った時に、負けた子の隣で喜ぶこと」なんです。その気持ちはきっと自身の人生経験において培われた私なりの優しさや思いやりなんだと思います。
だから、ママパパがじゃんけんで我が子に勝っちゃった時に「もう一回やろっか」とわざと負けてあげる気持ちもわかるんです。
でもそれは、ママパパの優しい経験からとっさに出る行動だからいいと思うんです♫
ただ、じゃんけんって言う単純な遊びだけど、その結果によって今の子どもの成長の度合いを紐解く材料にもなるっていうことを知っておくと、新たな子どもの成長の見取りにつながると思います♫

 

 

 

【私の教え子の話】

〜最後に私の教え子の話をしてみます〜

私が担任をしていた子がもう小学生になるんですけど、鬼ごっこの鬼決めで同世代の子とじゃんけんをして負けると、腹を立ててすぐに遊びを抜けて自分勝手な行動を取ってしまうから、周りの子にすごく嫌われているんです。でもその子、4歳ぐらい年下の子(3歳)とじゃんけんをして負けると、喜んで鬼役を引き受けて幼児さんを追いかけて楽しんでいるんです。きっと小さい子には優しくしたいって気持ちが、勝ち負けで起こる気持ちの起伏を和らげてくれるんでしょうね。その子にとっての成長のポイントを一つ認めてあげようと思って、ずっと褒め続けていると、ある日から同世代の子とじゃんけんをして負けても怒らなくなったんですよ。すっかり成長しました!
それと同時に、毎日毎日嫌な思いをしながらもじゃんけんに付き合ってくれた周りの子にも感謝しました。
子どもって素直で切り替えも早いし、喧嘩した後はすぐ友達になれるし。子どもの方が立派ですw

 

 

と、こんなお話でまとめにしたいと思いますがいかがだったでしょうか?じゃんけんの本質という少しわかりづらい言い回しになってしまいましたが、「じゃんけんって奥が深い!じゃんけって成長のバロメーター」そんなことを感じていただければいいのかなって感じました。
長くなってしまいましたが最後までご覧いただき誠にありがとうございます。

 

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